エッセンシャルオイル


エッセンシャルオイル -Essential Oil-


■エッセンシャルオイルとは

エッセンシャルオイルとは植物の葉や幹、果実などから採取・抽出される揮発性のオイルで「精油」とも呼ばれます。
同じ植物油としては、毎日の生活に利用されているオリーブオイルやセサミオイル(胡麻油)、サンフラワーオイル、キャノーラオイルなどがありますが(これらはエッセンシャルオイルに対してキャリアオイルとも呼ばれます)、これらのオイルが不揮発性で脂質で構成されているのに対して、エッセンシャルオイルは揮発性、すなわちそのままの状態で放置しますとすぐに蒸発して無くなってしまうオイルで、その成分も脂質を中心に構成されるオイルとは全く異なるものになります。

エッセンシャルオイルはその多くが大変強い成分と香りを持っており、古くは古代エジプト時代から用いられている記録があります。現代においてはオイルに含まれる成分などについて様々な解析が進み、その効果は科学的にも解明されてきました。たとえば、エッセンシャルオイルの持つ効果として広く知られているところでは不眠症への対策としてラベンダーオイルを用いることなどが挙げられます。


■エッセンシャルオイルはどのように作られるのか

エッセンシャルオイルは主に「水蒸気蒸留法」、「低温圧搾法」、「溶剤抽出法」によって抽出されます。
このうち、最も多用されているのは「水蒸気蒸留法」で植物を水蒸気で蒸し、オイルを含んだその蒸気を回収して水を分離、オイルを抽出するという方法です。この方法で抽出されるオイルにはラベンダー、ティーツリー、ユーカリなどがあります。なお、この方法自体は極めて簡単ですが、蒸留する時間や圧力の有無、温度などにより抽出されるオイルの成分や品質に大きな差が出ますので、技術的に未熟なファクトリーで抽出されたオイルには注意が必要です。
「低温圧搾法」はその名の通り、低温(一般的に摂氏60度が上限) でプレスを用いて圧搾し、精油を抽出する方法です。この方法で抽出されるオイルにはオレンジ、レモンなどがあります。このほかキャリアオイルの多くがこの方法によって抽出されます。
「溶剤抽出法」は水蒸気蒸留や低温圧縮では十分なオイルが得られない場合に対して用いられる方法で、溶剤に対して植物を浸し、溶剤に対して溶け出したオイルを回収、抽出する方法です。溶剤にはキャリアオイルのほか、ベンゼンなどの石油系のものなど、様々な素材が用いられます。この方法で抽出されたオイルにはローズやサンダルウッドなどがあり、アブソリュート(absolute)オイル呼ばれ、その他の方法で抽出されたオイルとは区別されます。なお、エッセンシャルオイルとして流通する段階では溶剤は除去されていますが、実際には完全に除去することは困難で微量の溶剤成分が検出されることは珍しくありません。



■エッセンシャルオイルの選びかた

エッセンシャルオイルメーカーには一般に2通りの方向性があるように見受けられます。一つはオイルの品質管理に対してガスクロマトグラフィーなどを用いて化学的な解析を行い、その品質を証明・維持・管理するスタイルのメーカーです。当社シンセリティーはこちらに属します。一方でエッセンシャルオイルの持つ精神的な面・スピリッツを大切にしているメーカーがあります。このようなメーカーの場合、科学的な成分解析よりもオイルの持つ香りに対してこだわりを持っているように思えます。
前者の場合、ケモタイプ(※)などの区分が明確で、化学的な面でオイルの品質に裏付けがあり信頼できる一方で、同じ植物のエッセンシャルオイルであってもロットによりその香りに違いが感じられるケースが多い傾向があります。対して後者の場合、香りに安定感がありますが成分上の裏付けが欠けている場合や、香りの安定のために複数のロットのオイルの間でブレンドを行っている場合があることが知られています。
まずはこれらの方向性の違いを認識し、その間について優劣をつけるのではなく、使用する方自身のスタイル、好みに合ったエッセンシャルオイルメーカーを選択するのが一番良いでしょう。また、価格だけに惑わされるのではなく(単に値段が高いから品質が良い、安いから品質が悪い、という単純なものではありません)、会社の姿勢などを通じて信頼できるメーカーを選択することが大切です。

エッセンシャルオイルは同じ植物のオイルであっても産地や生産年などにより香りに大きな違いがあります。またメーカーによっても違いがあります。そのため、たとえば「A社の(またはAという地域で栽培された)ラベンダーオイルは好きだが、B社の(またはBという地域で栽培された)ラベンダーオイルは体(好み)に合わない」ということが頻繁に起こり得ます。
なので、一度嫌いになった植物の香りであっても、他社の商品を手に取ると好きになれるかもしれません。ですから「嫌いな香り」リスト入れられてしまった植物たちにも、是非もう一度チャンスを与えてあげていただければと思います。

※ケモタイプ --- 生産地などの違いから、植物の分類上は全く同じ種類の植物から、成分の全く異なるオイルが抽出されることがあります。そのため、これらをケモタイプ(CT)として分類しています。


■エッセンシャルオイルの保管と使用期限

エッセンシャルオイルが最も影響を受けるのは酸素との結合による酸化です。そのため開封後のオイルはできるだけ早く使い切るのがコツです。大容量で購入した場合やあまり頻繁に使用しないオイルの場合、酸化を抑えるために小瓶に小分けする方法も有効です。
一般的に適切に保管された高品質のエッセンシャルオイルは未開封の状態で3年から5年間保管が可能とされています。シンセリティーのエッセンシャルオイルについては製造より5年間を推奨しています。なお、開封後は1年以内に使い切っていただく事を推奨しています。

なお、保管は直射日光の当たらない冷暗所で十分ですが、冷蔵庫で保管しても差し支えありません。ただし、食品と一緒に保管する場合は特に幼児の誤飲に十分注意・配慮する必要があります。




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